第152章 そんなに自分が重要だと思うな

「う……」

森川はその場で固まった。同時に、胸の内で自分をこれでもかと罵る。

なんでわざわざそんな話を出したんだ。最悪だろ、これ。

けれど中野蓮は、もう森川を気にする余裕なんてなかった。

自分のことを重ねてしまったのだ。

父さんと母さんも離婚した。母さんは、もう自分を要らないと言った。父さんは今は大丈夫でも――これから先は?

もし父さんにも、新しい家族ができたら?

中野蓮は気づいてしまう。自分は今まで、その可能性を一度も本気で考えたことがなかった。

どこかでずっと、母さんはいつか戻ってくる、と信じていた。けれど――どうして戻ってくるんだ?

自分は最悪だ。母さんを怒らせてばか...

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